想い出の逸品

いつぞやの。
小田原市成田にある、中華そば岩三郎。
とある日、神妙な声で店主が電話をかけてきました。
『とうとう出来たからさ、３日間限定でやるから』と。
私が、幼馴染である店主にずっと前からお願いしていた事。それは…。
『美味しいサンマーメンが食べたいなぁ🤭。』
今まで研究に研究を重ね、とうとう岩三郎流のサンマーメンが完成したとの事＼(^o^)／。
サンマーメン、聞き覚えのない方もいらっしゃると思いましすが、実は横浜発祥の、モヤシをはじめ野菜、豚肉をあんかけにして、上にかけたラーメンなのです。
この日は、朝から岩三郎に行くと決めていたので、朝ご飯も食べず、午前の仕事を済ませて、その足で昼前にお店に直行しました。
SNSでは告知していたからなのか、駐車場は満車、お店の前は行列。
駐車場で、待っている皆様と少しおしゃべり。
『いやあサンマーメンやるって聞いたからさあ』『4週連続で来ちゃったよお（笑）』
皆、相当好きね🤣。
店内に入り、私の頭の中はサンマーメン一択。
気持ちが高揚していたせいか、特大角煮まで追加してしまいました。
熱々の餡をかき混ぜながら、麺とスープを啜る。この上なく幸せでございました。
店主よ、ありがとう。
こちらの店主、12歳の頃からの付き合いですが、その頃から、一口食べただけで、何の具材を使ってどう調理したのかわかってしまう、絶対味覚の持ち主。
食材の為なら、国内はもちろん、海外まで買い求めに行く漢です。
サンマーメン。私が横浜に出てきた時に、入社3日目で、とある団地のオープンハウスを任されました。あまり人気のない物件で、まだ入社して3日目の私。何をやったら良いかわからない中、部屋で待っているのですが、誰もお客様は来ない。
宅建の本を読みながらただ待つのみ…。
活字を見ているから、その内、トイレ行きたくなる。
しかし、お客様の部屋だし、トイレも使えない。我慢。昼頃、何よりもお腹減ってきたんだけど、コンビニもないし、どうしようと思っていたところ、優しい女性の上司が様子を見に来てくださり、青い顔した私を見て、笑いながら、『トイレ使っちゃって良いのよ〜笑』、で、『お腹減ったんじゃない？何か取ろうか！』と出前を頼んでくださいました。それが初サンマーメンだったのです。
その時に、『サンマーメンは横浜が発祥なのよ』と言う事から、横浜と言う街の事を教えてくださいました。
そんな想い出の逸品でございます。